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荒木聢志(昭和30年卒) |
篆刻 「神仙伝」(葛洪) |
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杳々冥々 昏々黙々 「神仙伝」より 葛 洪
「神仙伝」とは仙人列伝および指南書である。が、これを読んだとて
即座にマスターできるという代物ではない。
この道の精(スピリット)は杳々(深く暗い)冥々(まっ暗)で、その極
(ゴール)は昏々(うつらうつら)黙々(ダンマリ)の状態であるという。
著者は葛洪(283〜343年・号は抱朴子)で西晋から東晋時代の
奇人。
仙人願望は遥か昔からあり、漢建国に際し軍師として劉邦に仕えた
張良も、他の功臣が次々に粛清されていく中、保身の為とはいえ
“赤松子(中国伝説時代の仙人)に従いて遊ばんのみ”と隠遁を決込
み、仙人にこそなれなかったが、高祖劉邦より9年も長生きし天寿を
全うした。 |
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