030012
荒木聢志(昭和30年卒)
篆刻 「春山夜月」(于良史)
↓読み
↓読み下し
弄花香満衣         「春山夜月」より于良史」
 (花をもてあそべば香は衣に満つ)
 月夜の春の山を散策しながら詠んだ五言律詩の承句部分「掬水月在手 弄花
香満衣」=水を掬うと月が手中の水に映っている。花を弄んだその移り香が衣服
に満ちている。
 作者・于良史の出自は定かではない。科挙を受験した経歴もなく、その上、中唐
・徳宗(780〜805年)時代の人ということは分かっているが、生没年も不詳。
しかし後の清時代に康熙帝の勅命により編纂された「全唐詩」(唐代の詩を網羅。
2900余人、900巻、5万首弱)には7首が収録されている。







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