03811
占部桂子(昭和38年卒)
書 「高野切れ
(古典臨書)
」
古今和歌集巻第一
春歌上
ふるとしに春たちにける日よめる
在原元方
(ありはらのもとかた)
年
(とし)
の内
(うち)
に春はきにけりひと
とせをこぞとやいはんことしとやいはん
春のたちける日よめる
紀貫之
(きの・つらゆき)
袖
(そで)
ひぢてむすびし水
(みず)
のこほれる
を春
(はる)
か立
(た)
つけふの風やとくらん
題
(だい)
しらず
よみ人しらず
春霞
(はるかすみ)
たてるやいずこみよしのの
吉野
(よしの)
の山に雪はふりつつ